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- 俳句庵 2014年03月 優秀賞発表
- 俳句庵 2014年03月 作品一覧
俳句庵
3月『朧月』全応募作品
(敬称略)
- 大阪府 三木 由紀子
- 犬の眼に菩薩のみへる朧月
- 父母の声を聞きたし朧月
- 傷つきし子にやすらぎを朧月
- ハーブ園生命あふるる朧月
- 埼玉県 まと衣
- 汽車の窓 水面にゆらり 朧月
- 香る花 山に顔出す 朧月
- 兵庫県 石田 幸紀
- 鴟尾はねて波紋ひろがる朧月
- 摩天楼のすきまに満ちておぼろ月
- 朧夜のボレロのテンポ白い靴
- 神奈川県 溝口 努
- 朧月 秘めたる恋路 照らしけり
- さかずきに 掬ひて愛でし 朧月
- 遠吠えの 声集めをる 朧月
- さざ波に 散りし夜の花 朧月
- 水面ゆれ 鯉ひと呑みや 朧月
- 千葉県 圓哉
- 朧月生きてく怖さを教えられ
- 東京都 安西 信之
- 鎌倉や長谷の露座佛朧月
- 合掌の指しなやかにおぼろ月
- カーテンで仕切る大部屋おぼろ月
- 交番の赤き門燈おぼろ月
- 朧夜の二代で終はる雲母かな
- 神奈川県 佐々木 僥祉
- 菓子職の手つき柔らか朧月
- 東京都 内山雪童
- 湯上がりや梳る背に月朧
- 山寺の鐘も哀しき月朧
- おぼろ月揺れて壊れし池の鯉
- 夢まくら現か恩師月おぼろ
- おぼろ月別離の泪か最終便
- 埼玉県 小玉拙郎
- 窓の湯気ぬぐってもなお月おぼろ
- 夜更かしを朧月夜のせいにして
- おぼろ月右に左にはしご酒
- 絵手紙や墨のにじみの朧月
- 蒸したてのように出ている朧月
- 愛知県 山歩
- 朧夜や甲斐駒の影かすかにて
- 床のべて玻璃越しに見る朧月
- 手をつなぐ若き男女や月朧
- 相寄りて動かぬ二人朧月
- 朧夜や若き二人の寄り添ひて
- 北海道 高橋 まりえ
- すれ違ふ軽き会釈や朧月
- 兵庫県 北前 恵嗣
- 波音の聞えし帰路や朧月
- 朧夜や子供ら集う秘密基地
- すれ違う眉目秀麗月朧
- 神奈川県 相模太郎
- 目の覚むる激辛カレー月おぼろ
- 宴より分かれて一人おぼろ月
- 長距離のトラック仮眠おぼろ月
- よぎりしは確か黒猫月おぼろ
- 漁火の重なり合うておぼろ月
- 東京都 仁蔵
- 落涙を こらえ見上げた 朧月
- 三味の音も 緩んで弾む 朧月
- 朧月 風向き変わる 兆しかな
- 憧憬は 砂漠のラクダ 朧月
- 侘び寂びを 教えておくれ 朧月
- 神奈川県 原川 篤子
- 朧月手をひく母の背(せな)まろき
- オペラ果て上野の森の月おぼろ
- バス停に橋の名多き月朧
- 埼玉県 岸 保宏
- 榛名湖に富士写したるおぼろ月
- 朧月足を止めたる太鼓橋
- 朧月悲しみ一人星数へ
- 東京都 右田 俊郎
- おぼろ月子にせがまれて肩車
- 叱られて帰りそびれておぼろ月
- おぼろ月畑にいまだ人の影
- ラガーらの練習続く朧月
- 風呂帰り下駄をからころ朧月
- 北海道 飯沼 勇一
- 酔漢の右へ左へ朧月
- 大仏の輪郭おぼろ朧月
- 娘の名忘れてゐたり月おぼろ
- 義母見舞ふ山の施設におぼろ月
- おぼろ月梟の眼は爛々と
- 東京都 安達 健治
- おぼろ月わずかに浮かぶ渡月橋
- おぼろ月二人を優しく抱きかかえ
- 薄墨で古都描きたるおぼろ月
- おぼろ月秘密のベール池之端
- 天と地を溶かし込んだり朧月
- 千葉県 大隅隼人
- 朧夜や眠れぬままに夜の明ける
- 竹取の儚く去ぬる朧月
- 目覚めれば騒めく光朧かな
- 東京都 蘭丸
- 朧夜の昭和のビルは武骨なり
- 朧夜の木遣が響く見合いかな
- パドックの牝馬のあくび朧月
- 転々と戦話や朧月
- 千葉県 藤原 純夫
- 誰ぞゐる 湯気にかくるる 朧月
- おぼろづき 湖上の龍尾 波紋うつ
- 妖を 障子にうつす 朧月
- 一人ゆく 背中に映る 朧月
- 欄干に 腰をかけるや 朧月
- 東京都 きょうやん
- 母送る帰りの道の朧月
- 猫何処へいったきりかな朧月
- おもいきり笑ってみたい日朧月
- 岐阜県 ときめき人
- 能面に神の影あり朧月
- 千葉県 横井 隆和
- モネの眼の 描くを見たき 朧月
- 臥す廃炉 出口も見えず 朧月
- 寒月に 朧月夜を 重ね待ち
- 東京都 石見 光夫
- 日本橋寄り添ふふたり朧月
- 朧月メモしたメモを忘れけり
- 地震後の計画停電朧月
- 朧月薪をくべ足す焼藷屋
- 駅よりの父との会話朧月
- 埼玉県 守田 修治
- 歌舞伎座をひとりで帰る朧月
- 夭逝の歌舞伎役者やおぼろ月
- 墨堤に河東節聴く朧月
- 東京都 朧道
- 朧月 焼き海苔当てに 二合酒
- 愛国心 異国の五輪や 朧月
- 東京都 朧泉
- どの角を 曲がれど仄か 朧月
- 朧月 てるてる坊主 嘲笑う
- 東京都 紫朧
- 公魚の 瞳で光る 朧月
- 終電が 過ぎ朧月(ろうげつ)の 夜戻る
- 東京都 岩川 容子
- 真実は身のうちにあり朧月
- 朧月浮き灯台の灯が走る
- 朧月神渡るてふ紅き橋
- 朧月けむり絶えなき義士の墓
- 埼玉県 大野 美波
- 赤ちゃんが手まりにしていた朧月
- あかちゃんがとってあそびし朧月
- 亡き祖母を見し夢かすか朧月
- 朧月ひかりがまっすぐ届かない
- 雲間から赤子のような朧月
- 東京都 鶴巻 貴代美
- ほろ酔いてそつと手をとる朧月
- 朧月十七音に迷ひ入る
- 待ち合わせ違えて会えぬ朧月
- 朧月紅だけさして改札まで
- 躓きてそつと寄り添ふ朧月
- 東京都 村上 ヤチ代
- 朧月ふと口遊む名台詞
- 長野県 ―
- 朧月 夜空に投げた 魚の目
- 岡山県 純子
- こんな夜は外湯めぐらむ朧月
- 格子戸をもるる三味の音朧月
- 吾の心吾の身も包む朧月
- 波音にかぶさる汽笛朧月
- 埼玉県 哲庵
- 朧月スカイツリーの先っぽに
- 朧夜や見返り柳七代目
- ざぶざぶと洗い立てたし朧月
- ぶらぶらり銀座八丁朧月
- 予選落ち選手の胸に朧月
- 大阪府 津田 明美
- 朧月抱かれて友の逝きにけり
- 母と子の銭湯帰り朧月
- 朧月銀河列車を乗り継いで
- 朧月地球等しく平らかに
- 山口県 ―
- かぐや姫別れの宵や朧月
- 朧月唄う恩師の別れかな
- 山口県 山縣 敏夫
- 朧月背にして犬と家路急く
- 路地裏に昭和の色が月朧
- 平成の都大路に朧月
- 初孫の笑顔弾ける朧月
- 月朧故国に向かう夜行便
- 大阪府 きのと
- 駅裏の屋台の灯し朧月
- 朧月廻り道して帰りませう。
- 渡月橋渡りて駅に朧月
- 東京都 鈴木 眞由美
- あと一本燗を付けよか朧月
- 淡月やテールライトを見送りぬ
- 月朧面会時間過ぎてをり
- 朧月いつもの席のあの背中
- はね太鼓並んで淡き月の下
- 神奈川県 長瀬 遊頭
- 三日月に添いし星々朧かな
- 朧月人事考課の結果なり
- 化粧水変へてみました朧月
- 妻の手をポッケにさそう朧月
- 東京都 岩崎 美範
- スコーンには紅茶がよろし朧月
- この子にはこの子の夢が朧月
- 反戦の誓ひ何処へ朧月
- 兵庫県 山地 美智子
- 朧月密会めきし屋形舟
- やがて来る老々介護月朧
- 杉垣の向こうに人や朧月
- 古希にして朧月夜に思う事
- 老いてまた朧月夜を独りかな
- 新潟県 近藤 博
- 諍うて塞ぐ家路や朧月
- たたなはる山々けぶる朧月
- 朧月酔歩に霞むわが家の灯
- 神奈川県 パラレル
- 朧抜け月に帰りしかぐや姫
- 朧月横切るジェットの音包み
- 朧月誘えば彼女部屋に来る
- 山口県 保田 尚子
- 朧月のっぺらぼうに立つポスト
- 朧夜の髪のにおいや露天の湯
- なぞなぞの解けないままや朧月
- ローソンの青滲みだす朧月
- 深海の魚を探す朧月
- 愛知県 新美 達夫
- 朧月塒に帰るごん狐
- 先を行く君の撫で肩月おぼろ
- タクシーを手前で捨てて朧月
- 岬の湯いま佐久島に朧月
- 目配せをして外に出づ朧月
- 栃木県 長浜 良
- 盗人の如く荷を負ひ朧月
- 房総の内の潮鳴り朧月
- 家継ぎて農事あまねき朧月
- 山麓の灯まばらにおぼろ月
- 何処より電話の声や朧月
- 神奈川県 佐藤 博一
- 朧月ニライカナイの海照らす
- 神奈川県 村上 芳子
- 亡き母と話したよな朧月
- 恋人となりて散歩す朧月
- 朧月悩み多き子訪ねて来
- 夕食後の散歩いざなう朧月
- どこまでもどこまでもなほ朧月
- 神奈川県 井手浩堂
- くろぐろと故郷の記念樹おぼろ月
- この村に酒場一つや朧月
- 縁談のまとまり帰る朧月
- 桟橋に父を見送る朧月
- 金婚の旅の斑鳩おぼろ月
- 広島県 安冨 正則
- 戸袋に背比べの跡朧月
- 千葉県 永井 隆
- 朧月 かすかに染まる つぼみ花
- 東京都 新保 徳泰
- 渡月橋おぼろ月夜に一文字
- 月朧切るに切れない長電話
- 名刺なき朧月夜の身のかろし
- 信濃路を突つ切る列車月おぼろ
- 駅舎より朧月夜を五六人
- 埼玉県 ちあん
- 路地裏に残る明治や朧月
- 申告を終えて見上げる朧月
- 校了の文字くっきりと朧の夜
- 朧夜の涙の先に笑む遺影
- 縄のれん横目に過ぎる朧の夜
- 大阪府 のひろ
- 溜息や夢の続きは朧月
- 天国のあなたとみてる朧月
- 朧月雲の座椅子に座り居り
- 朧月滲む涙の隠れ場所
- 朧月連れて古都行く尼ひとり
- 神奈川県 佐藤 博一
- 月朧スカイツリーの見え隠れ
- 愛知県 石川 順一
- 朧月母と散歩は思ひ出と
- 校庭を一周走り朧月
- 足付かぬ鉄棒上に朧月
- 鐘朧音が融け出す様な四囲
- 家朧家全体が影となり
- 長野県 木原 登
- 海坂へ舟の出でゆく朧月
- マドンナを真中に朧月夜かな
- 湯手を頭に伊豆は朧の月の宿
- おぼろ夜のおぼろおぼろに母の貌
- 法隆寺五重塔の朧月
- 岡山県 八木五十三
- 訊けぬこと言えぬことあり月おぼろ
- 戯言を有耶無耶にせし朧月
- 月おぼろ前後を歩き曰へぬこと
- 朧月ままならぬ句を脇に置き
- 朧月庭の小屋伐つ父の背な
- 茨城県 あゆむ
- 朧月芝居帰りの町角に
- 窓を洩る津軽三味線朧月
- 古寺古塔影絵とも見し朧月
- 潮満つる気配岬の朧月
- 朧月高層ビル群薄く濃く
- 神奈川県 佐藤 博一
- ローランサン潤む眼や朧月
- 岐阜県 金子加行
- 紛失の鍵を探すや朧月
- 酔ふことも仕事のうちや朧月
- 終電を待つ残業や朧月
- 建売のまだ地になじめずや朧月
- ネオンすぐ消える街なり朧月
- 愛知県 柵木 充義
- 四つ橋と言へど橋なく朧月
- 銭湯の捨湯の匂ふ朧月
- 衰へし眼にそれと朧月
- まぼろしの魚棲むといふ朧月
- 朧月聖母の像のすがりたき
- 神奈川県 川島 欣也
- ビルの街朧の奥へ沈みけり
- 線香の煙朧や浅草寺
- 朧夜や犬の遠吠え救急車
- 灯台の明かり遮る海朧
- 月朧銀座ネオンへ取り込まれ
- 熊本県 貝田 ひでを
- 朧月草の匂いが吾包む
- あえかなる肩抱き寄せる朧月
- 掌に取りて搾りたくなる朧月
- 月おぼろ里のどこかに牛の声
- 朧月枝の蕾もふふみけり
- 神奈川県 佐藤 博一
- 触れさふで届かぬ月の朧かな
- 福岡県 幻草
- 月おぼろ客が庭からやって来る
- 憂きことも楽しきことも月おぼろ
- 山頂に残る石組朧月
- 純白のパゴダの潤む朧月
- 人生の旅の途中の月おぼろ
- 佐賀県 桐野みずえ
- 朧月アンリルソーの千鳥足
- 夢のキスとろんと寄こす朧月
- 朧月恋人たちの甘い影
- ガラス窓流れゆく文字月おぼろ
- 朧月花の香りにむせかえる
- 兵庫県 岸野 孝彦
- 丘越えて母もおぼろや朧月
- 朧月中島美嘉の歌響く
- 朧月能は終われり浅き夢
- ふるさとの縁の肴や朧月
- 茫漠と初恋にじむ朧月
- 北海道 江田三峰
- 朧月仰ぐ札幌時計台
- 五十鈴川橋で佇む朧月
- 摩周湖水面に映る朧月
- 摩周湖眠るが如くおぼろ月
- 赤ん坊虫笑ひしぬおぼろ月
- 千葉県 伊藤 和幸
- 信号の眠きまたたき朧月
- 谷根千をすっぽり包む朧月
- コンビニの灯り遠かり朧の夜
- 人生もこんなものかな朧月
- 愛知県 高橋 信治
- ぼんやりと主張無きや朧月
- 幼い思いで遠く朧月
- 水鏡浮かぶ夜船に朧月
- 地平線見上げてゆけば朧月
- 朧月まっすぐ見つめて餅焦がす
- 神奈川県 佐藤 博一
- 捨て印のやうに軒端に朧月
- 佐賀県 平吉 俊郁
- 児と犬の寝息包みし朧かな
- 神奈川県 守安 雄介
- 綿菓子を舐めあう姉妹朧月
- 岩鼻の二人肩寄す朧月
- 叱られて宿題聞きに朧月
- 朧月お前のせいで振られけり
- 庭下駄の切れた鼻緒や朧月
- 大阪府 山田 明子
- お雛見て 衣纏いし 朧月
- 誰思ふ 涙滲ませ 朧月
- 朧月 空に浮かべし 雪洞かな
- 三重県 平谷 富之
- 見ゆるのは 別れた女と 朧月
- 兵庫県 岸下 庄二
- 朧月三々五々に通夜の客
- 朧月外湯を巡る下駄の音
- 湯上りの火照りそのまま朧月
- リバイバル映画の果てて月朧
- 朧月出船の汽笛二度三度
- 東京都 笹木 弘
- 月おぼろ今宵はだれと歩こうか
- 猫の目が突然光る朧月
- 露天湯にゆっくり浸かる朧月
- 塔入れて朧月夜のシャッター音
- 無雑作に裸婦像があり朧月
- 広島県 釜山 齊治
- ふるさとの港は遠し朧月
- 山なみの低うなりけり朧月
- 灯台の何やらうるむ朧月
- 山元の音ばかりして朧月
- 馬の子の瞳微笑む朧月
- 石川県 塩村 啓二
- 朧月江戸川渡る電車の灯
- 柴又や帝釈天に朧月
- 地下鉄を出れば銀座に朧月
- 埼玉県 相沢 京佑
- 風なびく木の葉をうつすおぼろ月
- 埼玉県 小野 佑介
- 朧月夜空欠さし日の光
- 埼玉県 サルハン マイケル
- 朧月かくれあらわれいとおかし
- 埼玉県 千住 和也
- 朧月漂う空にうかびをり
- 埼玉県 土金 大起
- 悪人の心うるわす朧月
- 埼玉県 福井 夕也
- 朧月となりいる人母さんか
- 埼玉県 増山 英
- 暗闇をかき分け覗く朧月
- 埼玉県 本田 崇真
- おぼろ月夢にまどろみ空を舞う
- 埼玉県 森田 陽彦
- 世の中光り輝くおぼろ月
- 埼玉県 相沢 海友
- おぼろ月今か今かと待ち続け
- 埼玉県 市川 佳那
- 海岸の静けさ落ちる朧月
- 埼玉県 大竹 蘭
- 夜の道一人立たずむおぼろ月
- 埼玉県 落合 里穂
- 夢に見る星のかなたにおぼろ月
- 埼玉県 遠藤 有咲
- おぼろ月汚れた靴で散歩かな
- 埼玉県 加藤 美音
- おぼろ月足音の数数えては
- 埼玉県 川嶋 菜々
- ひと一息に水面ゆれるおぼろ月
- 埼玉県 岸上 千沙都
- 暗闇に待ち人照らす朧月
- 埼玉県 貞松 菜々子
- 一粒の涙をこぼすおぼろ月
- 埼玉県 髙木 菜緒
- 風の中池をのぞいておぼろ月
- 埼玉県 立花 咲良
- 夜の空眺めた先におぼろ月
- 埼玉県 永田 萌
- 朧月かすむ二人の両手かな
- 埼玉県 細田 沙希
- 夏の空雲を見た今日進む足
- 埼玉県 細野 馨生那
- おぼろ月愛しい人の声をきき
- 埼玉県 松田 夏子
- おぼろ月風に吹かれて酔いつぶれ
- 埼玉県 山口 紗弥加
- 夜の道上で見守るおぼろ月
- 埼玉県 宮澤 歩華
- 朧月涙の中に照らされて
- 埼玉県 吉澤 春奈
- 朧月空を見つめる少女かな
- 埼玉県 相川 浩輝
- 鉛筆で書きくわえたし朧月
- 埼玉県 相沢 健斗
- おぼろ月森の面影目にうかぶ
- 埼玉県 内海 咲哉
- 上と言う壁に転じて朧月
- 埼玉県 大槻 英寿
- 夜になり自分と語る朧月
- 埼玉県 神田 元樹
- おぼろ月夜空と雲のすきま風
- 埼玉県 坂本 雅仁
- 朧月明るく光る空暗し
- 埼玉県 清水 輝矩
- 静かな夜朧の月と池の月
- 埼玉県 下川 隼平
- 朧月見て草原の唄う夜
- 埼玉県 長尾 拓哉
- 部屋の色一色染まりおぼろ月
- 埼玉県 西川 幸宏
- おぼろ月夢からさめて街を見る
- 埼玉県 南 健太郎
- 夜の道親子を照らす朧月
- 埼玉県 山 優介
- 朧月の親子と共に背伸びかな
- 埼玉県 安藤 奈々
- 猫たちは夜に影落とす朧月
- 埼玉県 井上 希美
- ひらひらと心うたれるおぼろ月
- 埼玉県 木間 黎
- 朧月かけあう犬の笑い声
- 埼玉県 清野 桃花
- 暈かぶり夜道に映る朧月
- 埼玉県 桑山 紗也香
- 地の果ても深す光や朧月
- 埼玉県 佐々木 玲緒
- おぼろ月ぽかんと浮かぶ空の旅
- 埼玉県 笹平 桃花
- 縁側に朧月夜の猫が来る
- 埼玉県 佐藤 天音
- おぼろ月川にうかんだ白い花
- 埼玉県 重田 実絵子
- 泪目の少女を照らす朧月
- 埼玉県 杉本 友菜
- さよならと涙うかべる朧月
- 埼玉県 鈴木 伊織
- あい色にぽつんと泣いたおぼろ月
- 埼玉県 中子 華
- 口笛やかすかに届く朧月
- 埼玉県 永見 未来
- ふと光滲んだ影に朧月
- 埼玉県 蛭川 巴絵
- おぼろ月祖母の香りがこだまする
- 埼玉県 藤川 更紗
- 新な地ひとつひとつか朧月
- 埼玉県 飯田 裕也
- しくしくと泣いているのかおぼろ月
- 埼玉県 大竹 龍
- 朧月みえすいた日に嘘はなく
- 埼玉県 尾嵜 進治
- おぼろ月えん側ゆずらぬじいとばあ
- 埼玉県 落合 和哉
- てつ夜をしふと見上げたらおぼろ月
- 埼玉県 小ノ沢 光貴
- おぼろ月あの子にうつるライトかな
- 埼玉県 金子 将大
- 朧月雲間に見える飛行船
- 埼玉県 川上 優大
- 朧月霞はかない美人かな
- 埼玉県 坂本 飛湧雅
- 朧月きりにかくれた影一つ
- 埼玉県 島田 海都
- おぼろ月明日へ導く暗き夜
- 埼玉県 須永 智弥
- 君が代の渡りし頃や朧月
- 埼玉県 平山 怜
- おぼろ月いつもと違う空の色
- 埼玉県 三橋 洸人
- さよならと別れを告げる朧月
- 埼玉県 青木 玲奈
- 朧月手をさしのべたあなたかな
- 埼玉県 石井 純玲
- はく息の風でめくれる朧月
- 埼玉県 伊藤 彩乃
- かざす手にそつとささやく朧月
- 埼玉県 加藤 美穂
- おぼろ月少しかすめた君の影
- 埼玉県 川口 ユウカ
- 犬歩き先を見上げる朧月
- 埼玉県 木村 朱果
- 手の中に隠した涙朧月
- 埼玉県 斉木 梨央加
- 道歩く暗い夜空のおぼろ月
- 埼玉県 佐藤 明穂
- 朧月胸にしまつた橋の上
- 埼玉県 清水 亜美
- 赤ちゃんの手をのばす先おぼろ月
- 埼玉県 志村 萌華
- 朝の日に船に昇りしおぼろ月
- 埼玉県 中村 実恵
- 叱られてノートのにじむ朧月
- 埼玉県 西澤 希子
- おぼろ月一人で歩く影の道
- 埼玉県 増田 亜美
- くもり空心をはらすおぼろ月
- 埼玉県 松本 美憂
- おぼろ月宙にゆれてる光かな
- 埼玉県 三好 優果
- おぼろ月手をのばす君おいかける
- 埼玉県 森田 悠花
- 弾ね返る音に微笑むおぼろ月
- 埼玉県 矢部 莉紗子
- 朧月心を照らす鏡かな
- 埼玉県 渡辺 萌恵
- 草々や想いが揺れるおぼろ月